原付スクーターのシートを直す方法と手順

この記事は、125cc以下のスクーターを利用している読者さんを対象に書いています。しかし、シートを直す手順は同じなので、他のバイクに乗る人も読んで下さい。
長年、原付スクーターに乗っているとシートが破れてきます。
シートの寿命が何年だとは、保管方法や扱い方によって様々です。しかし、目安が欲しいと思いますので、下記に書いています。
| 保管方法 | 寿命の目安 | 備考 |
| 野外 カバーなし | 2年~3年 | 直射日光と雨に晒されるため、劣化が非常に早いです。 |
| 野外 カバーあり | 5年~6年 | カバーが紫外線を遮断してくれるため、格段に長持ちします。 |
| 屋内 屋根あり | 7年~10年以上 | 紫外線によるダメージがほぼないため、10年経ってもきれいな状態を保てることが多いです。 |
- シートの表面がテカテカして硬くなっている(柔軟性が失われている状態)
- 座ったときに「パキッ」と小さなひび割れが入る
- 縫い目や折り返しの部分から裂けてきた
小さな破れでも、雨が降ったらシートの中に水が入ります。その水はシートの中にあるスポンジが水を吸い込んでしまいます。この状態でシートに座ると「お尻が濡れてしまいます」
最悪の場合、中のスポンジが腐ったり、シートベース(土台)が錆びたりして、丸ごと交換が必要になるかもしれません。
早めにリフレッシュするのがおすすめです。
方法は
- 市販のシート補修テープを貼る
- 被せるタイプのシートカバーを付ける
- タッカーで留める張り替え用のシートカバーを付ける
も く じ
シートの寿命
| 保管方法 | 寿命の目安 | 備考 |
| 野外 カバーなし | 2年~3年 | 直射日光と雨に晒されるため、劣化が非常に早いです。 |
| 野外 カバーあり | 5年~6年 | カバーが紫外線を遮断してくれるため、格段に長持ちします。 |
| 屋内 屋根あり | 7年~10年以上 | 紫外線によるダメージがほぼないため、10年経ってもきれいな状態を保てることが多いです。 |
「紫外線」と「水(雨水)」はまさに2大天敵と言える存在です。「紫外線」と「水(雨水)」はシートを攻撃してくるからです。
出来れば、風にも気を付けたいです。
紫外線の攻撃!

多くのシートには、合成皮革(PVC:ポリ塩化ビニルなど)が使われています。この素材の寿命を縮める最大の原因が紫外線です。
合成皮革には、素材を柔らかく保つために「可塑剤」という油分のような成分が含まれています。しかし、強い紫外線を浴び続けると、この可塑剤が分解されて表面から抜けていってしまいます。
油分が抜けたシートは、カチカチに硬化します。その状態で人が座ると、体重に耐えきれなくなって「ビリッ」とひび割れを起こします。
水(雨水)の攻撃!

シートの表面がきれいな状態であれば水はある程度弾かれます。しかし、縫い目や小さな傷、あるいは紫外線でできたひび割れから水が侵入すると、一気に深刻なダメージへとつながります。
シートの内部は、クッション性を出すためのスポンジが入っています。一度、水が染み込むと、シートの外側が乾いていても、中は水を含んだ状態かもしれません。周りがシートで覆われている状態なので乾きにくい状態です。
結果、シートに座ると濡れる状態となります。
最悪!カビの大量発生、強烈な臭いの原因、サビてボロボロになり、プラスチック製でも劣化が加速します。
風の攻撃!

シートが風で破れることはマズないです。しかし、風が引き金となってシートが傷む可能性はあります。
- 風で飛ばされた物・砂・埃による摩擦
- 経年劣化でシートの表面(合成皮革)が硬くなっている時、風であおられて傷む可能性
- バイクカバーをしている場合、カバーの裏地とシートが何度も擦れ合うことで、シートの角などが摩耗して破れるケース
ちなみに、バイクカバーでシートが破れるケースは多いです!
シートを破れたままにしておくのは間違い!
「シートが破れる」=壊れた状態。壊れたままにしておくのは間違いです。後悔するのは雨が降って、シートが濡れた後です。
小さな破れでも、その破れから雨が降ったらシートの中に水が入ります。その水はシートの中にあるスポンジが水を吸い込んでしまいます。破れた部分が小さければ、入ってくる水も少なくなります。しかし、乾いて水が抜けるのも、破れた小さな部分になります。結果、濡れるより乾く方が大変で時間もかかります。
この状態でシートに座ると「お尻が濡れてしまいます」。最悪の場合、中のスポンジが腐ったり、シートベース(土台)が錆びたりして、丸ごと交換が必要になるかもしれません。
シートが破れた場合
間違えた応急手当で、長期間使い続けるのをよく見ます。
ビニールテープでぐるぐる巻きにして、水でビショビショになっているのをよく見る!
水が入る前に何らかの手を打つことをおススメします。
ビニールテープぐるぐる巻きの応急処理でも大丈夫です!応急処理が傷む前に、ビニールテープぐるぐる巻きにすれば大丈夫。
簡単な作業ほど、期間が短くなるかもしれません!
修理の作業方法
修理方法は下記の3つです。
- シート補修テープを貼る
- 被せるタイプのシートカバーを付ける
- タッカーで留める張り替え用のシートカバーを付ける
シート補修テープを貼る
もしかすると、ビニールテープでぐるぐる巻きにする方法に似ています。この方法は、破れたシートの部分が小さい時だけです。
作業① シートのスポンジを完全に乾かす
シートのスポンジを完全に乾かします。
もしも、既に雨などでシートが濡れている場合は、次の2つがおススメです。「天気の良い日に天日干しする」か「ドライヤーで乾かす」
気を付けるのはシートの中を完全に乾かす事!
理由)水分が残っていた状態で、テープを貼ると接着面が内側からはがれるからです。
作業② シートの汚れと油分を落とす
シートの破れがある周辺のホコリや泥を拭き取ります。その後、パーツクリーナーやアルコールを布に含ませて、シート表面の油分をしっかり拭き取ります。
シートの保護艶出し剤などが残っていると、テープが全く張り付きません。
作業③ テープの「角」を丸くカットする
補修テープを破れた部分よりも周囲に2cm以上の余裕を持たせるように少し大きめにカットします。
テープのカットした時、四角になっています。その角からテープがはがれやすいです。
剥がれ対策として、テープの角をハサミでカットします。
剥がれ対策として、4角をハサミで丸く切ること、おススメする人もあります。
4角をハサミでカットすれば、八角形で十分なようにも思います。しかし、気になる人は丸くカットしてください。
シート補修テープを貼る
破れを覆うように、端からゆっくりと貼り付けます。
シートの曲面に合わせる際は、テープを少しだけ引っ張りながら、中に空気が残らないように指の腹で中央から外側へ強く押し出すように圧着させます。
説明の方法とは異なり、シートにテープを貼り付け、中に空気が残らないように指の腹で圧着しテープを貼り付ける方法もアリです!
中に空気が残らないようにダケ気を付けてください。
最悪の場合、最初からすれば完璧だよ!
商品の紹介
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被せるタイプのシートカバーを付ける
次に説明する「タッカーで留める張り替え用のシートカバーを付ける」作業と比較すると作業は簡単です。しかし、キレイに仕上げる為にも作業の手順は間違えないようにしましょう。
作業① シートを掃除して乾燥させる
シートの砂埃や汚れを濡れ雑巾などで拭き取ります。シートが濡れた状態でカバーを被せるとカビの原因になります。
その為、完全に乾かした状態にしてください。
作業② カバーの「前後」を確認する
カバーの形状を確認します。
前側…細い方。後側…丸みがあって幅が広い方。
作業③ 前から作業する
シートを軽く浮かせた状態で、まずシートの先端(前側)にカバーを深く引っ掛けます。
しっかり固定しておかないと、作業④の「後ろに引っ張った」ときに外れてしまいます。
作業④ 「後ろ」へ強く引っ張って被せる
前側が外れないように手で押さえながら、カバーをシートの後ろ側(お尻側)に向かってグッと引っ張り、シートの角を包み込むように被せます。
この時点で前後がピシッと張った状態を作ります。
作業⑤ 「側面(左右)」を均等に入れ込む
作業①~④で前後の位置が決まります。
作業⑤では左右の側面をシートの裏側に回り込ませるように被せていきます。
左右交互に少しずつ引っ張り、左右均等に!そして全体のシワを伸ばます。
作業⑥ 紐を絞る・ゴムを整える
【紐引きタイプの場合】
後部などにある絞り紐を限界までギュッと引っ張り、シート裏でしっかりと結びます。
(余った紐はシート内に収めます)。
【ゴムタイプの場合】
シートの裏側のフチに、ゴムが均一に回り込んでいるか手で触って確認します。
商品紹介
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タッカーで留める張り替え用のシートカバーを付ける
タッカーを使って純正さながらに仕上げる「張り替え」作業は、被せるタイプに比べると少し根気がいりますが、見違えるほどピシッとキレイに仕上がります。
失敗せずにシワなく仕上げる最大のコツは、「前後」→「左右」→「斜め」の順番で、対角線上にテンション(引っ張る力)をかけながら仮留めしていくことです。
必要な道具
- タッカーと針 …
バイク用なら針の足の長さが6mm前後のものが扱いやすいです。 - マイナスドライバー & ペンチ …
古い針を抜くために使います。 - ハサミ & カッター …
余ったカバーの生地をカットします。 - 防水ビニールシート …
スポンジへの浸水を防ぐため(ゴミ袋などで代用可能)。 - ドライヤー …
生地を温めて伸ばしやすくします。
作業① 古いシート表皮を剥がす
シートを車体から完全に取り外します。裏返して、古い針(ステープル)の隙間にマイナスドライバーを差し込んで浮かせ、ペンチで1本ずつ引き抜いて古い表皮を剥がします。
作業② 中のスポンジを乾燥させ、防水処理をする
中のウレタンスポンジが雨を吸って湿っている場合は、天日干しなどで完全に乾燥させます。乾燥後、スポンジの上に大きめのビニールシート(またはゴミ袋)を被せます。これが雨水の浸水を防ぐ重要な防水層になります。
作業③ 「前」と「後ろ」のセンターを留める
新しいシートカバーを被せます。まず、シートの一番前(先端)の中心をグッと引っ張り、裏側からタッカーを1発打ちます。次に、シートをしっかり引っ張りながら一番後ろ(テールの中心)に1発打ちます。
※この「前後」の縦ラインがシートのセンターになります。ズレていないか表面を確認してください。
作業④ 「左右」の真ん中を引っ張りながら留める
次に、シートの右側面の真ん中を下に強く引っ張って1発、その真向かいの左側面の真ん中も同様に引っ張って1発打ちます。これで「十字」に固定され、全体の基準ができます。
作業⑤ 「斜め(四隅)」を引っ張りながら留める
ここからがシワをなくす本番です。
前後の角、後ろの角など、斜め方向に向かって生地を引っ張りながら、四隅をタッカーで留めていきます。表面にシワが寄っていないか、都度ひっくり返して確認してください。
作業⑥ 間隔を埋めるように外周を打つ
基準となるポイントが留まったら、まだ留まっていない隙間を埋めるように、1cm 〜 2cm ほどの間隔でぐるりと一周タッカーを打っていきます。特にカーブがきつい部分はシワが寄りやすいので、細かく引っ張りながら打つのがコツです。
作業⑦ 余った生地をカットして戻す
全体がシワなく張れたら、裏側で大きく余っている防水ビニールやシートカバーの生地を、ハサミやカッターでキレイに切り揃えます。タッカーの針の頭をハンマーなどで軽く叩いてしっかり密着させたら、車体に戻して完成です!
商品紹介
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まとめ
長年、原付スクーターに乗っているとシートが破れてきます。
シートの寿命が何年だとは、保管方法や扱い方によって様々です。しかし、目安が欲しいと思いますので、下記に書いています。
| 保管方法 | 寿命の目安 | 備考 |
| 野外 カバーなし | 2年~3年 | 直射日光と雨に晒されるため、劣化が非常に早いです。 |
| 野外 カバーあり | 5年~6年 | カバーが紫外線を遮断してくれるため、格段に長持ちします。 |
| 屋内 屋根あり | 7年~10年以上 | 紫外線によるダメージがほぼないため、10年経ってもきれいな状態を保てることが多いです。 |
シートの寿命は、紫外線と雨水に大きく左右されます。風によってもシートを傷める可能性があります。
- シートの表面がテカテカして硬くなっている(柔軟性が失われている状態)
- 座ったときに「パキッ」と小さなひび割れが入る
- 縫い目や折り返しの部分から裂けてきた
シートからの「寿命のサイン」は出来る限り見逃さない事が大事です。
小さな破れでも、雨が降ったらシートの中に水が入ります。その水はシートの中にあるスポンジが水を吸い込んでしまいます。この状態でシートに座ると「お尻が濡れてしまいます」
最悪の場合、中のスポンジが腐ったり、シートベース(土台)が錆びたりして、丸ごと交換が必要になるかもしれません。
シートが破れたら出来るだけ早めに手(修理)をするベキです。
早めにリフレッシュするのがおすすめです。
方法は
- 市販のシート補修テープを貼る
- 被せるタイプのシートカバーを付ける
- タッカーで留める張り替え用のシートカバーを付ける
今回は、「シートが破れた場合」と書きました。しかし、「シートが破れるサイン」を出したら破れる前に手(修理)をすることをおススメします。
















